スマートフォン、「化」と「シフト」の違い

スマートフォン対応を考える場合に様々な手法やソリューションが世の中には存在します。

その手法やソリューションは大別すると2つに分かれます。「スマートフォン化」するものと「スマートフォンシフト」するものです。この2つの違いについて今回は書きたいと思います。

スマートフォン化について
 

「スマートフォン化」するものには、「携帯サイトをスマートフォンに変換」と「PCサイトをスマートフォンに変換」があります。どちらのアプローチにも共通するものは、「スマートフォン・サイトを作らない」点です。即効性がありますが、スマートフォンビジネスを本格的に展開するならば、基本的に過渡期的なソリューションです。携帯サイトをベースにするものは貧弱なコンテンツをスマートフォンに見せるものであり、できる限界が明らかです。一方、PCサイトがベースである場合は豊富なコンテンツからの抽出なので、今後の進化・発展が期待できる方法ですが、スマートフォン独自の拡張が難しいです。

 

スマートフォンシフトについて

「スマートフォンシフト」するものは、「スマートフォン専用サイトを作る」「スマートフォン・サイトを携帯変換」があります。「スマートフォン化」と異なり、「スマートフォン・サイトを作る」点が共通します。スマートフォン専用サイトは変換することなく、スマートフォンだけがアクセスするサイトとなります。一方、折角作るスマートフォンを変換して携帯の対応をしていこうとするのが、スマートフォン・サイトの携帯変換です。専用サイトはPCだけのサービスであれば選択し易い方法ですが、携帯サイトを運営している場合には運用コストが上乗せされ、携帯サイト閉鎖の決断を下せる時までコスト問題を抱え込むことになります。

サービスの特性や状況によって、現在の選択方式が変わりますが、「スマートフォン化」するのはゴールではなく、あくまで過程です。スマートフォンをメインマーケットと捉えるのであれば、いつかは「スマートフォンシフト」しなければならないでしょう。

さて、次回以降はラウンドアバウトブログとしていよいよ本題です。スマートフォン対応におけるラウンドアバウトの魅力や他の変換方式との比較について書いていきたいと思います。

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