スマートフォン対応:PCサイトだけを持っている場合

PCサイトだけを持っている場合、今後伸びていくスマホ対応の検討は、最初にモバイル全体に対してどのようなアプローチをしたいか判断することから始めます。

モバイル端末である携帯とスマホですが、携帯は2種類あると考えることを奨めます。全ての買い替えユーザーがスマホになるのではありません。2011年時点ではスマホ買換え派は、まだ半数を超えないと予想されています。

①iPhone/Android … 約1,500万台。12年末には2,500~3,000万だとも。
②ハイスペック携帯 … 約3.000~3,500万台。今後のDC/SB携帯は全て
③ロースペック携帯 … 約6,000~6,500万台。au携帯は全てここに入る
(※台数の推計値は各種公表値から推定)

②ハイスペック携帯は、ハード的・性能的にはスマートフォンに負けないスペックを持っています。今しばらくは③から②への流れは続くので②は増加していくでしょう。対象のサービスをどこまでカバーするかを、これらの数値を元に予想しながら判断することが必要です。

iPhone/Androidユーザーのみを対象とする時

この場合のソリューションは、ハンドメイドでスマホ専用サイトを作るか、「PC→スマホ変換JS」が選択肢となります。3キャリア変換やスマホ→携帯変換は、この場合には選択肢とはなりません。

★PC変換の考慮点

PC→変換は、PCのデザインが大幅に変更される点が注意点です。PC用ソースを見てもスマホデザインは想像しづらくなっています。スマホ用に何か対策したい時もPC用ソースを変更します。PC用の変更を加えるとスマホデザインが変わることもあります。この、別デザインだけれども強い連動性があることが、プラスになるかマイナスになるかは採用の1つの判断基準となります。

携帯も同時に対応する

今までアプローチできなかったモバイル市場に参入する機会と捉えた場合、ハイスペック携帯まで対応するだけでも、市場は3倍に膨らみます。ハイスペック機は、高い画面及びネットワーク性能とJSも使える点で、高いサービスレベルを実現することが可能です。

この時の選択肢は、「スマホ→携帯」変換となります。携帯を一部でもサポートするため、PC→スマホ変換を利用することはできません。また、スマホ対応する新たなモバイルサイトを携帯ベースで開発することはあり得ないので、3キャリア変換は選択肢となり得ません。

なお、スマホ→携帯変換ではロースペック端末もサポートするので、サービスの特性、先々のモバイル環境の予想とともに、サポート範囲を決定することができます。

まとめ

現在PCサイトしかなく、ユーザーにモバイルのサービスを初めて提供する場合は、サービス提供のターゲットに応じて比較的シンプルにソリューションを選択できます。

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