スマートフォンとラウンドアバウト ⑤標準ブラウザーの秘めた能力を引き出す
スマートフォンは携帯電話の一種なので、サイトを2つ作っても対象ユーザが増えるわけではありません。2009年末の状況は下左図の通りです。伸び行くスマートフォンマーケットをターゲットにしたいけど、多数派の3G携帯も重要だし…スマートフォン用のサイトは3Gでは見えないし…
ちょっと待って!
実は携帯の標準ブラウザーだって、十分な表現力があるんです。
右の写真は4年位前のQVGA端末での表示です(ラウンドアバウトのカタログの写真)。これを見れば、随分以前からブラウザーの表現能力は非常に高かったのが分かります。つまり、ブラウザーの表現能力に関して言えば、3G携帯とスマートフォンには、大きな差はなく、一部は3G携帯の方が高い場合さえあるのです。
携帯サイトは貧弱、携帯の回線は遅い、携帯サイトの閲覧には高い料金がかかる、そう考える人は多いのですが、それらはすでに過去の話です。2Gが主流の昔は回線が遅く高価だった為に、コンテンツはテキストを中心にせざるを得なかったです。今や回線は7.2Mbpsを誇り、パケットフリーの一般化によって非常に安価になり、ブラウザーも進化を遂げています。
それにも相変わらずサイトは貧弱で、画像が増えてもデザイン性はほとんど感じられません。それは、機種のスペックがバラバラであることへの対処法が原因です。その対処法とは…
- 多くの機種で見えるようにする為に、スペックの低い機種に合わせて作る
PCにしても同じですが、Webサイトをきちんとデザインするには標準のサイズを決めて、きちっとデザインすることが必要です。PCではサイトの横幅などを自分で決めて制作すれば、ディスプレイサイズよりは小さいので、マルチウィンドウシステムの中で綺麗に収まります。
ところが携帯では横幅はバラバラで単一ウィンドウシステムなので、特定のデザイン幅を勝手に決めることができません。このため、デザインを単純化することで崩れる度合いを弱める必要が出てきます。これが携帯サイトがいつも同じような貧弱なデザインである理由です。
ラウンドアバウトというコンテンツ変換エンジンはそもそも発想が違います。
- 最も高い品質のコンテンツがあれば、それより低い品質へ変換できるはず
コンテンツは下位用ではなく、最上位用でなければならない。なぜなら低い品質のコンテンツは高い品質には変換できないからです。このアプローチはビジネス的にも非常に合理的です。
- 良い機種を持っているユーザの方が、より多く使い、 より多くの利益をもたらす
しかも携帯は買い替えが発生するので、折角対応した古い機種のユーザは、明日には最新機種でアクセスしにくるのです。そのタイミングを逃してはならないでしょう。
ラウンドアバウトが最高品質とするのは、スマートフォンで満足いくレベルです。ところが、意外にもほとんどの3G端末の標準ブラウザーで、そのデザインをきちんと再現することができるのです。つまり3G携帯とスマートフォンのサイトは、ラウンドアバウトを使えばスマートフォン品質で統一できるのです。そして、ラウンドアバウトを使えば、解けなかった悩みが直ぐに解消します。
- スマートフォンがどこまで伸びるのか、悩む必要がなくなる:カバー率は100%
- スマートフォン対応をいつから始めればよいのか、悩む必要がなくなる:今すぐ!
- 携帯サイトにさらに投資すべきか悩む必要がなくなる:スマートフォンへシフト!
携帯標準ブラウザーの秘められた能力を存分に引き出すことで、スマートフォンと携帯にまつわる悩みを一気に解決する、唯一最高のソリューションがラウンドアバウトです。
このようなストーリーの中で、ラウンドアバウトの真の実力が認め始められたのが、ようやく、2010年に入ってのことでした。