スマートフォンとラウンドアバウト ②Android端末よりiモード2.0

アップルは基本的に1国1キャリアというルールがあるので、ドコモが急いで出したのが、HT-03AというAndroid端末です。iPhone3Gから遅れること丁度1年、2009年7月でした。またアップルもiPhoneの改良版iPhone3GSを、2009年6月に出しています。

【ドコモ初・日本初のAndroid携帯 HT-03A】

ところが、実は2009年の携帯端末関連で、おそらく最大の話題となったのは、Android端末よりも、iモードブラウザがFOMA始まって以来の仕様拡張をしたことです(iモードブラウザ2.0)。ラウンドアバウトは、その対応に僅か3日しか掛かっていません。それもそのはずで、何も変更しなくても新ブラウザーに対応できしまうので、確認とプレスリリースの時間だけだったのですから。

iモードブラウザ2.0の仕様は強力です。ほとんどフルブラウザと言える内容にまで進化しています。

  • VGA/QVGA切替、500Kb、CSS2サポート、JavaScriptサポート、など

 ラウンドアバウトは、どんな新しい機種にも即対応できますが、実はコンテンツ変換製品が謳う対応には2種類あります。1つは「変換先対応」、もう1つは「変換元対応」です。ラウンドアバウトが優れているのは、常に「変換元対応」している点です。言ってしまえば、

「ラウンドアバウトがバージョンアップしなくても、今日出てきた新しい端末のコンテンツを変換元ソースとして使えます」

ということです。なぜ、そんな不思議なことが言えるのか?

  • ソース言語フリー で、何を使っても混ぜてもOKな言語変換アーキテクチャー
  • ページ容量自動調整で、そもそも容量などは考えなくてよくできている

という2点に尽きます。そもそもラウンドアバウトは、通常HTML&容量無制限のiPhoneと、N505のような2Gの共存を実現しています。そこからすれば、強力なiモードブラウザ2.0の仕様と言えども、これまでの対象機種の中間くらいの仕様でしかないので、対応できていたことは当然なことなのです。

それにしてもHT-03Aは、一部のGoogle携帯を待ち望んでいた人を除けは、ほとんど存在感はありませんでした。ここでも我々は、スマートフォン対応を強く打ち出すことによるマーケティング効果は期待できないと感じ、まだ封印を解くことはできなかったのです。

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