携帯画像変換・ラウンドアバウトの実力:機能の比較

携帯画像変換の製品やサービスでは、色々な機能を謳っていますが、メイン機能となる自動変換機能と、必要であれば利用する手動(指定)変換の2種類に大別できます。

基本的に自動変換機能は、何もしなくても全ての画像に対して必要であれば施される機能であり、手動変換は必要な際に何らかの特別な指定を行って実現する機能です。


□自動変換・基本
この機能は、端末の画面サイズと対応フォーマットに合わせて行われる変換であり、この機能があるものが、「携帯画像変換である」といえるものです。基本の中でも、アニメGIFをサポートだとか、プログレッシブJPEG対応だとか、細かな対応の違いはあります。新たな携帯端末の属性が自動で配信され、何もしなくても自動で行われる基本の変換です。

□自動変換・拡張
この拡張機能があるものは、ラウンドアバウトだけです。この2つの機能は、画像が載っているHTMLを読み込むために可能になっている機能です。

「全画像連動リサイズ」とは、画像が画面の大きさからはみ出すかどうかに関わらず、全ての画像を画面の大きさと連動して小さくするものです。アイコン画像(40x40PX程度)のような、どんな画面にも収まる画像も全て小さくするので、VGAで作った画面がQVGAなどでも同じデザインで見ることができる特徴があります。

も1つ、「キャッシュ容量調整」とは、1つのページ・コンテンツ(HTML+複数の画像)の容量を、それぞれの端末のキャッシュサイズに合わせて、画像の容量を調整することで、自動的に収める機能です。これにより、制作者は個々の画像の容量を気にする必要がなくなります。

■手動変換・指定変換
自動のはみ出し検知による画像変換では対応できない場合に、パラメータなどで変換指示を与えるものです。サムネイルや待ちうけを実現したり、個々の画像容量を手動指定することで全体容量を超えないようにする場合に使います。自動変換・基本を補完する目的で、ほとんどの製品・サービスになんらか備わっています。

■手動変換・画像加工
折角、画像変換するのだから、その時にいっしょに加工してしまおう、というものです。ロゴや見出しを画像に追加したり写真フレームをつけたりといった画像合成や、クリッピング・クロップなどの切り出し、セピアやシャ-プネスのようなカラー調整、アニメGIF作成など、所謂画像調整機能です。ただし、個々の端末の制限などによって、いつも同じように綺麗にできるかは難しいところです。目視確認しなくても大丈夫な場合に利用が限定されるのではないでしょうか。

■手動変換・応用
画像変換からさらに推し進めて、画像の有効活用をするような、アプリケーションに踏み込んだ機能です。もはや画像変換とは言えないかもしれません。これらの機能を予め考慮してアプリケーションを作成すれば、簡単に便利な機能が実現できます。

★画質
機能と並んで、どのソリューションでも、すごく綺麗であることを謳っています。変換した、画質が落ちた、ではソリューションとして台無しです。ラウンドアバウトも当然画質について常に調整しています。ただ、一方で個々の画像での最適な調整は、実際に目で見て調整しなければ最適なものができないのは事実です。また、同じ大きさ・フォーマットでも20KByteと10KByteでは、アルゴリズムでは超えられない情報量の差があります。つまり、高画質は大容量を必要とするのが道理です。実際にランダムにたくさんの同じ画像を色々な端末で見ないと、本当のところは分かりません。

 □■機能面からの選択。自動変換ならラウンドアバウト。
ラウンドアバウトは唯一自動変換で、全画像のサイズ調整とキャッシュを超えない変換を行います。その点で、自動変換機能を重視するならラウンドアバウトが最良の選択肢です。

手動変換の様々な機能を使いたいのであれば、ラウンドアバウトは画像加工や応用機能はないので、選択肢として難しいことになります。各社のHPを見比べてご選択ください。

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