ビジネスリスクをヘッジする:種蒔きライセンス”Seed”
- 携帯ビジネスのプロトタイプ
- 携帯サイトデザインのユーザビリティ・テスト
- 社内など閉じた少人数グループで利用する実証実験サイト
- 個人店など少数ユーザーのサイト
- 地域やサークル、学校など非営利な団体のサイト
- 携帯好きな人が作る面白いサイト
Seedでは製品のラウンドアバウトとは全く違う層をターゲットにしています。そして、携帯ビジネスが世に出る前に、そのアイデアが人の目に触れないまま、単に実現手段が無い為に忘れられてしまうアイデアを、1つでも形に出来たらよいな、と思っています。
■Seedの目的
携帯サイトでラウンドアバウトを使おうとそうでなかろうと、ラウンドアバウトという製品は携帯ビジネスが伸びてこそ伸びることができると考えています。そして直接的にはSeedがビジネスになることはないとも考えています。その上で、携帯コンテンツ変換は非常にニッチな製品である、という立ち位置を再確認すれば、売ることと同時に、その有用性を広めることも同様に重要だと考えています。
製品にとって重要なのは、ラウンドアバウトが携帯の可能性を広めることができるのか、今携帯サイトを作ってない人に作ってもらえる道具になれるか、今携帯サイトを使っていない人が使いたいサイトの道具になれるか、だと考えており、携帯市場を広げるために発表したのがSeedなのです。
■Seedのトレードオフ
Seedでは2つの制限、1つは1分15HTMLまで、もう1つがバナー表示、があります。アクセス制限はおよそ3人が同時にサイトを使った時のアクセス数を目安にしています。より重要なのはバナー表示で、ラウンドアバウトのロゴと宣伝が入ります。所謂GoogleAdsenceのような広告が入るわけではないので、Seedは広告モデルではありません。つまり、バナー表示によってラウンドアバウトの認知度の向上(種蒔き)に一役買って頂くことなります。
もう1つ、「実質無料」とは携帯らしい表現ではありますが…実際はID管理料、つまり事務費として5万円という価格がついています。ところが、スタートキャンペーンで初年度無料、そして1年の間に来年も無料となる条件設定を置くことで実質無料としています。逆に言えば、条件がクリアできなければ終了するか5万円お支払い頂くことになります。どんな条件が設定されるかと言えば、大きく2つで、製品の使用感の報告または素敵なサイトとして事例として掲載されるか、です。
この条件も”Seed”だからこそで、我々はできるだけユーザーの批判や不満の声を聞きたいと考えています。満足な声は聞いていて気持ちがよいですが、製品の改善にはあまり繋がりません。批判や不満を言ってもらうことが重要であり、だからこれを無料の条件にしています。もう1つは素晴らしいデザインがあれば、その努力と技量に対して携帯普及の種を蒔いていることになるので免除となっています。
■育てばいいな。
Seedによって、携帯と言う世界が、次にコンテンツ変換が、次にラウンドアバウトが、育てばよいなと思います。まだまだ施策的に不足なものは多いと思いますが、改善をしながらたくさん種を蒔けるように努めていきます。そして、いつかたくさんの花が咲けばいいな、と思っています。