携帯サイト制作の実践ノウハウ:プログラムレスで全角カタカナを半角カタカナに変換・表示する方法
PCでは見やすい全角文字も、携帯では表示可能な幅が小さい関係上、縦に長くなりやすく見難くなるので、半角カナがよく使われます。全角を半角に変換する作業を人手で行うのは大変です。特にPC・携帯でデータソースを共有したりコンテンツ量が多い場合は、変換処理を行うアプリケーションが必要になります。
ラウンドアバウトでは変換ルールにカスタムルールを追加することができるので、こうした全角カタカナを半角カタカナに一括置換することもプログラムレスで可能です。
ラウンドアバウトの言語変換はHTMLの構造変換ではなくキーワードに一致するテキストを置換する仕組みで動作しますから、全角カタカナを半角カタカナに変換するというような、マークアップ以外のニーズにも応えることができます。
「ア」→「ア」、「イ」→「イ」・・・「ン」→「ン」と、カタカナ1文字ずつについて変換ルールを用意し、CSV形式の変換シートファイルにルールを追加します。変換元キーワード1つに対し、端末のグルーピング(キャリアと世代)ごとに複数種類の変換後文字列が書けるので、携帯は半角に変換し、変換不要なPCブラウザにはそのままにできます。
●全角半角文字変換ルール(イメージ)
変換元 | ドコモ | au | ソフトバンク | その他PCブラウザ |
---|---|---|---|---|
ア | ア | ア | ア | ;(変換しない) |
ア | ;(変換しない) | ;(変換しない) | ;(変換しない) | ア |
※記事スペースの都合上端末のグルーピングを4種類にまとめていますが、実際には他に旧世代の機種グループやiPhone、WILLCOM、EMOBILEと、より細かい分類があります。
このように変換ルールを追加すれば、全角と半角が混ざった内容でも、携帯にはすべて半角カナで、PCブラウザにはすべて全角カナで出す対応が自動で行われます。
デベロッパーサイトでは、「半角全角変換シート」を公開しています。この拡張変換シートには、全角カタカナを携帯向けに半角に置換する他、全角英数字・一部記号(句読点など)の変換ルールが盛り込まれています。