新しい携帯サイトのアクセス解析の方法:フットプリント

もうすぐラウンドアバウト製品ファミリーである、ラウンドアバウト・フットプリントがv1.0.1となってリリースされます。フットプリントプリントはその名の通り、アクセスログに足跡をつけるツールです。ですから、これ単独ではアクセス解析はできません。しかし、このツールは携帯アクセス解析に大きな進歩をもたらすことができる製品です。

■背景
以前はあまり携帯ではアクセス解析は必要ありませんでした。なぜなら公式サイトが中心であり、アクセス数が多ければ公式メニューの上位に表示され、これがさらに入会を増やす(売上UP)というサイクルだったからです。ところが携帯でもECやコミュニティなどの勝手サイトが台頭する流れの中で、キャリアがTOPメニューに検索を設けるようになりました。検索エンジンも携帯サイト用のクローラーで情報を集めるようになり、ここに至って携帯サイトでもSEOやSEMが必要とされるようになりました。公式サイトでは試してもらって入会するまでが勝負ですが、勝手サイトではPC同様に常にユーザの行動分析をしないとアクセス(利益)が増えません。このような状況下で、携帯サイトでもアクセス解析の重要性がどんどん大きくなっています。

■フットプリントはなぜ開発されたか?
アクセス解析はWebの草創期から様々なツールが有料・無料であり、それぞれ発展を遂げているのですが、非常に有名なツールであっても携帯には使えませんでした。それは先のエントリーでも詳しく書いていますが、一言で言えば「使える正確な生ログが無いため」です。携帯アクセス解析は、生ログが無い中でどうするか?という問題とも言い換えられます。

これまでのログとアクセス解析の姿

多くのベンダーはimgタグビーコン方式のASPを開発しました。メカニズムは割愛しますが、この方式にはビジネス上の旨みがあると考えられています。なぜなら、
  • 携帯はJavascriptが使えないので、GoogleAnalyticsが参入する可能性が低い
  • よって無償サービスを行える企業が現れ難い
  • 現実的な手段がこれしかない
  • サイトの重要資産である「生ログ」を独占所有できるので継続性が高い
  • 必要性が現実にあり、全てのサイトが見込み客の汎用性の高い機能である
おそらくこのような理由と「ビーコン方式=変更不要&先進的」といったイメージも手伝い(?)、多くのASPが存在するのではないかと思います。
一方シンメトリックでは、アクセス解析ソリューションのアプローチを、次のように定めました。
  • ラウンドアバウトと同じく、携帯のアクセス解析についても標準化・一般化を促す製品とする
  • 既存のツール資産・スキル資産を活用できること
  • 問題の根本原因である「ツールで読み込める生ログ」を記録する
その上で、製品として、システムに完全な生ログが無いのは問題なので非常に有意義であり、しかも、ラウンドアバウトの開発技術を使えば素晴らしいものが作れそうだ、ということで開発を開始しました。
こうしてフットプリントが開発され、5月のSODECにおいてベータ版を無償公開しました。その後得られたフィードバックと我々の新たなアイデアを加えて、ようやく7月末に製品版1.0.0、そしてさらに使い易くなった1.0.1がリリースされます。
■フットプリントを使うと何ができるのか?
フットプリント・ログ+Web解析ツール=高精度で低コストなアクセス解析
です。フットプリントが出力するログは多くのツールで取り込むことができます。つまり、携帯サイトの完全なアクセス解析を手元で自由に、そしてコストに悩むことなく、好きなだけすることができます。例えばフットプリントのログはUrchinで利用することができます。WebExpertというツールも使うことができます。我々はまだ全てのツールを試してはいないのですが、ほとんどのツールを選択・利用することができるでしょう。
フットプリントはこれまでの、「imgビーコン型しかない」という現状を変えることができます。自分のシステムしか使わないので根本的に低コストです。このことで、常に高精度の生ログをユーザが保持できるという状況を作り出し、アクセス解析に対する選択肢を広げることができます。
フットプリントがある場合のログとアクセス解析の姿

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