インドの携帯事情ご存知ですか?

日本=1億334万(2008年5月末)、インド=2億7792万(2008年5月末)。この数字はいったい何の数字かわかりますか?実はこの数字は携帯契約者数の数字なんです。インドの携帯契約者数は驚異的な伸びを見せていて、今も月平均800万人増加しています。2010年には5億になるとさえ言われています。今回は、弊社のグローバル携帯コンテンツ変換製品「ラウンドアバウト」が世界進出するための一環で調査したインドの携帯事情をお届けしたいと思います。

インドと日本の携帯電話サービスの違い

インドの携帯電話サービスと日本との一番大きな違いは次の2点です。

  • 携帯端末をキャリアに関係なく購入できる
  • 携帯端末の中古販売がある

インドでは好きな携帯端末を選んで、好きなキャリアのSIMカードを購入して使うっていうのが一般的のようです。 あと、契約事務手数料などの「手数料」が一切かからないそうです。そのため買い替えも頻繁に行われるようです。

インドの携帯電話の通話料、通信料

インドの携帯電話の爆発的な普及の背景には通話料、通信料のコストパフォーマンスにあります。なんと通話、メール、インターネットすべて「し放題」で月額300ルピーから500ルピーが相場のようです(日本円で600円から1000円ぐらい)。 学生向けのプランとかだと月額99ルピー(日本円で200円ぐらい)で200分の無料通話が付くプランなども存在するようです。ちなみにインドの平均月収は12000ルピー程度で日本円にすると約2万4000円程度です。そのため、実際の収入に対して通信費の占める割合は日本と大して変わりありません。またインドでは所得格差もあり300ルピーと言っても、すべてのインドの人にとって手の届く料金ではありません。月に平均2万5千円の料金を携帯代として支払っている僕にとって、この料金は考えられないぐらい破格の安さで、それだけでもインドに行く価値があると思ってしまいます。

インドの携帯端末

手数料はないし、月額料金は安いし、きっと携帯端末も安いんだろうと思っていましたが、端末はそうでもありませんでした。 携帯端末の価格帯としては2,500円~100,000円までで、スペックとしては液晶がまだカラーでない端末からBlackBerryまでと幅広く取り揃えているようです。 メーカーはNOKIA、SAMSUNG、SONYERICSSON、MOTOROLLAなどが主要メーカーのようです。それ以外のメーカーも多く、携帯端末の種類は非常にたくさんあり、中には日本でも見慣れた端末もあります。下記サイトはインドの携帯販売サイトで各端末のスペックまで表示されているので参考に見てみると面白いと思います。
india_shop.jpg
携帯電話販売サイト:topmobileindia.com

インドの携帯コンテンツ市場

インドの携帯コンテンツ市場規模は2007年末で1023億円とされており、約3600億円以上とされる日本の携帯コンテンツ市場には、まだかなわない数字なのです。しかし、この原因は明確でインドの通信インフラの整備が遅れていることが挙げられます。そんな状況下で昨年、英ボーダフォンがインドの通信インフラに20億ドル投資すると報じられました。その結果か2008年になった現在、3G通信のインフラも整備されてきており、データ通信が命の携帯コンテンツ市場のインフラ環境が整備されつつあります。通信インフラが整えば、いずれ携帯契約者数が5億以上にになるインドの携帯コンテンツ市場は強力なマーケットになるに違いありません。

インドの人気コンテンツ

インドで人気TOP10のコンテンツは下記です。

  1. Orkut
  2. Google
  3. Yahoo
  4. peperoni
  5. gallery.mobile9.com
  6. mocospace
  7. 160by2
  8. mobango
  9. itsmy
  10. Indian railways

インドではSNS系サイトのアクセスの半分が携帯経由からのアクセスなので上位コンテンツにはSNS系の人気が高いようです。1位のOrkutはGoogleが提供しているサービスですが、本場アメリカでは冴えなかったものの、インドでは大ブームのようです。これに影響を受けてか、今度はMySpaceがインドへの進出を検討しているそうです。リストに上がっているサイトのうち9位のサイトとリストには上がってないけど、インドの会社が運営していると思われる「mobshare」というサイトには携帯でアクセスできたのでキャプチャを下記に挙げました。QRコードから実際にアクセスもできるのでバーコードリードしてみてください。(一部端末では正しく画面が表示されない場合もあります。)
india_site.jpg
他に携帯ゲームも色々あるみたいです。下記サイトがインドの携帯ゲーム制作会社のサイトですが 非常にたくさんの種類のゲームを提供しています。中でも国民的スポーツのクリケット系ゲームが人気のようです。僕は個人的にインドのハリウッドであるボリウッド系ゲームが気になりますがね。ちなみに料金は月額制ではなく、コンテンツ単位の課金制になるようです。平均して 1コンテンツ辺り50ルピー~99ルピーとなっています(日本円で100円~200円ぐらい)。
インドの携帯ゲーム制作会社:indiagames.com

次回予告

今回、紹介したインドで人気のコンテンツを色々と調べているうちに携帯コンテンツ変換エンジンの存在に気づきました。でも、それはまた次回書きたいと思います。次回「インドにも携帯コンテンツ変換エンジン!?」の巻。

Page Top